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矯正の歯科は、どの順番で見るべきか

矯正は2〜3年通う治療です。装置の種類を考える前に、診断資料と矯正科の専門医、途中で転院する場合の条件から確認してください。

矯正は歯科との長期契約です

矯正治療は短くても1年半、長ければ3年を超えます。ひと月に一度ほど通って調整を受けるので、歯科を選ぶことは実質的に数年がかりの契約を結ぶのと同じです。

矯正では、装置の種類や価格より先に見るべきものがあります。何の資料で診断するのか、治療計画は誰が立てて調整は誰がするのか、途中で事情ができて歯科を移るときにどんな条件がつくのか、です。

まず診断資料を確認する

矯正診断の基本資料は、セファロ(側面頭部X線)と口腔内スキャンまたは型採り、必要ならコーンビームCTです。この資料をもとに歯の移動計画を立てるのが定石です。

相談では「何の資料で診断しますか」「治療の目標はどこに置きますか」と聞いてください。突出の改善なのか並びなのか、噛み合わせまで見るのかによって、計画も期間も変わります。

歯科矯正科の専門医の登録を見る

矯正は、歯科の専門科目のなかに歯科矯正科として独立している分野です。歯科ごとの歯科矯正科専門医の登録の有無と人数は、HIRAの公開データで確認できます。広告に書かれた「矯正専門」という表現とHIRAの登録は別のものなので、登録された値を基準に見るほうが正確です。

ただし登録がないから診療できないというわけではありません。一般の歯科医師も矯正の診療は行えます。だからこそ、自分の治療計画を立てて毎月の調整を担当するのが誰なのかを、相談で名前まで確認しておく必要があります。

費用の構造と途中転院の条件

矯正の費用はふつう、診断料・装置料・月々の調整料(通院のたび)・保定装置の費用に分かれます。総額に調整料が含まれるか別かで、実際の負担は大きく変わります。必ず項目別に確認してください。

引っ越しや転勤で歯科を移ることになったときの返金・引き継ぎの基準も、契約前に書面で確認しておいてください。矯正は期間が長く途中転院は珍しくないのに、条件を決めておかないと揉め事になりやすい部分です。

FAQ

よくある質問

矯正科の専門医でない歯科で矯正してもよいですか。

法的には可能です。ただ矯正は歯科矯正科という専門科目が独立している分野です。HIRAに登録された矯正科専門医の有無を参考指標としつつ、実際の治療計画と月々の調整を誰が担当するのかは相談で聞いておくほうがよいでしょう。

矯正の相談では何を聞けばよいですか。

四つです。何の資料で診断するのか、予想期間とその根拠は何か、総費用に月々の調整料と保定装置が含まれるか、途中転院の際の返金基準はどうか。すべて書面で受け取っておくと安全です。

マウスピース矯正とブラケットのどちらがよいですか。

ケースによります。歯の移動量が大きいケースはブラケットが有利なことが多く、軽度の並びの改善ならマウスピースでも可能です。どちらにせよ、診断資料を根拠に提案しているかを見てください。

矯正の期間が歯科ごとに違うのはなぜですか。

治療の目標が違うからです。並びだけを整える計画と、噛み合わせまで整える計画では、かかる期間が違います。期間だけを比べず、何を目標にした期間なのかもあわせて聞いてください。

月々の調整料がない歯科もありますか。

総額に調整料を含めて受け取る歯科もあります。込みの形は総額が大きく見え、別の形は通院のたびに費用がつきます。総期間を掛けて実質の負担を比べるのが正確です。

保定装置は必ず必要ですか。

矯正後の歯は元の位置に戻ろうとする性質があるので、保定をしなければ後戻りすることがあります。保定装置の種類と着用期間、なくした場合の再製作の費用まであらかじめ確認しておいてください。

途中で歯科を移ると費用はどうなりますか。

歯科ごとに返金・引き継ぎの基準が違います。進行段階別の返金割合を契約前に書面で確認し、移る先の歯科で治療を引き継げるか(資料の引き継ぎを含む)もあわせて聞いてください。

大人の矯正もできますか。

できます。大人は成長が終わっているため歯の移動の速さが違うことがあり、歯ぐきの状態の影響が大きいので、矯正の前に歯周治療を先に行う場合があります。診断で歯ぐきの状態もあわせて見るかを確認してください。

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